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海外製ジェネリック薬の知られざる問題点

なぜ薬が高価になるのか、理由をご存知ですか?薬は製造にかかるコストだけでなく、製品の研究、開発に多大な費用がかかります。製薬会社はその費用分を回収する必要があるため、コストが高くなるのです。そんな薬の中で人気なのがジェネリック医薬品。

これは製造元の特許が切れることで、他社も製造が可能になると言うものです。研究開発に必要な費用がないため最初の製造元よりも安く、効果が変わらない薬が作れるという、メリットがあります。今回は、医療界に潜むかなりグレーな問題点についてご紹介します。

安いと評判のインド版バイアグラジェネリック

ジェネリック医薬品は世界中で製造されており、アメリカでは薬の約90%がジェネリック医薬品であるほどに普及しています。中には外国製のほうが国内のものよりも安いものもあるようです。そのためより医療費を節約したい、と考える人の中には個人輸入を考える人もいます。

特に個人輸入で多いのが、ジェネリックのED治療薬です。病気の性質上、相談しにくいと思うこと人が多く、ネットで個人輸入を行う人が後を絶たない状況になっています。中でもインド製のものは、開発元のファイザー社よりも40分の1という安さで流通しているため、人気を呼んでいるようです。

ただ、このインド製のバイアグラは密輸、密売などの違法取引が行なわれており、過去に大規模な取締も行なわれました。その際には90億円分の医薬品が発見され、その輸出国として製造元であるインドがワースト1位になってしまいました。この密輸はネットを通しても行なわれているらしく、現在も摘発が難しくなってます。

インド製のバイアグラは輸入できない

このインド製のバイアグラは成分的には他のものと変わらないので効果の面では問題はありません。しかし、この商品を日本で購入するのは不可能です。

その理由は、そもそも公式に輸入をしていませんでした。その原因の一つに、インドの特許に関する法律が日本と違いがあります。日本の医薬品の特許は「成分」と「製法」の2つですが、インドでは「製法」のみに特許があり、「成分」が同じでも「製法」が異なれば合法的に作れてしまうのです。このためにインドでは、使用量を支払うことで国際特許が切れる以前から安く製造していました。これがインドのジェネリック医薬品の秘密です。

現在は、日本でもバイアグラの特許が切れているため、特許に関する問題自体は無いのですが、厚生労働省から認可がおりていないため、輸入ができません。個人輸入であっても、正規の輸入ルートが無いので、その過程で偽物や成分量の違う危険なものを掴まされる危険性があります。

クリニックで処方されたものは安全?

この様に日本では購入するのが難しいインド版バイアグラですが、極稀にクリニックで処方されるケースがあります。日本には海外の薬を輸入するための薬監証明というものがありますが、これは「緊急性を伴う」「国内に代替品がない」といった条件の元に発行されるものです。

ED治療薬はこれらに当てはまりませんが、「医師の責任の元、処方できる」という条件で発行が可能になっており、輸入が可能な場合があるのです。しかし先程も言ったように公式の流通ルートがないため、こちらも安全性を保証できません。

これが海外製のジェネリック医薬品の問題点です。バイアグラ以外でも、公式の流通ルートがないと危険性は高くなります。薬を購入する時は安いだけでなく、安全なのかを確認するようにしましょう。

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